ジャスミンTACHIKAWAステーション開催のステップはジャスミンKOMAEステーションから引き継ぎ今年で第14回目の開催となりました。昨年に続き立川CHABOHIBAホールでの2日間開催となります。
ステーション代表者として第1回目よりこのステップを率いて来られた多喜靖美先生が今年の1月に永眠されました。
多喜先生は未だに日本のピアノ奏者にあまり馴染みのない『室内楽』という分野の素晴らしさ・楽しさ・そして必要性を一人でも多くの方に知って頂きたいとの思いで第1回目から弦楽器を中心とした室内楽に取り組んで来られ、年間を通じて室内楽を学ぶ『ジャスミン音の庭室内楽クラス』、ウィークデーの参加が難しい方の為の『シニアクラス』、高校生までを対象にした『ジュニアクラス』など多くの方が参加出来るように様々な場を提供して下さっていました。
また、アンサンブル限定の全国でもとても珍しいこのステップを開催され、同時にもう一つの特徴である〈指導者もステージへ!〉のスローガンのもと、ピアノ指導者の方々の参加者が全国一で「ピアノの先生がピアノを弾く」という当たり前のようでいて当たり前でないステージを実現されていらっしゃいました。
このたび多喜先生の強い遺志により、私儀、『ジャスミン音の庭室内楽クラス』主宰、そしてジャスミンTACHIKAWAステーションの代表を務めることとなりました。先生の室内楽への思いを引き継ぎ活動していきたいと思っております。
今年はコロナ禍という未曾有の事態もありましたがステップ開催出来ることになり、クラスレッスンにご協力いただきステップに参加いただいた受講生のみなさま、そしてステップ開催にご尽力いただいた全ての方々に感謝を申し上げます。
昨年に続きピアノ四重奏やヴァイオリンデュオにチャレンジし、3年前から始まった『ピアノ奏者のためのチェロクラス』では受講生がチェロとピアノの両方を代わりあって演奏いたします。弦楽器で参加される方も加わり少しずつ理想の形に進んでいることを実感しています。
現在『ジャスミン音の庭室内楽クラス』はこの東京クラス以外にも北九州、熊本、倉敷、高松、鳥取、新潟、博多、東広島、広島(五十音順)の全国10ヶ所で定期的に開催しておりアンサンブルを楽しみながら深く音楽を学ぶ〈音楽家のための室内楽クラス〉をより一層充実させていきたいと思っております。
入門はレヴェルや音楽歴を問いません。ぜひ皆さまも友人知人をお誘い合わせのうえ、お近くのクラスをご訪問ください。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
ジャスミンTACHIKAWAステーション代表・篠崎由紀
(当日のプログラムより)