「生きている」音楽を目指すには
夏を思わせるようなまぶしい日差しの5月8日(月)、千葉県市川市のコンサートサロン・ レゾナンスにて、今野万実先生のこだわりの音シリーズ「人気の教本とことん音にこだわる初級指導」が開催されました。
前回までの「はじめてのギロック」を使った指導法、「ピアノの先生が知っておきたい導入期の指作り・音作り・耳作り」でベースとなる部分を確認し、
今回のメイン教本ギロック「こどものためのアルバム」から4曲、「ブルグミュラー25の練習曲」より3曲を中心とした講座でした。
単なる曲の解説ではなく、1つ1つのフレーズが持つキャラクター、方向性、上下左右空間に立体的に広がる距離感の捉え方を、どのように感じて、どのように生徒と共有していくのかを納得実感出来るあっという間の2時間でした。
「生き生きと」表現したい、というのは、多くの指導者と演奏者が目指すもののひとつですが、顔の表情、目線、身体を存分に、まるで演劇かお笑いか、と思わせるほどになりきって表情する今野万実先生は、的確でわかりやすく、このように生徒に提示出来れば、
生徒の持つ音楽も「生きて」くるだろうと感じました。
受講生1人1人目をまっすぐ見つめ、全身で問いかけてくださる今野万実先生に、
会場全体が引き込まれ、集中して学べた時間であったと思います。
続編を期待しつつ、自分のレッスン、音楽にも反映させていきたいです。
文責 y.megumi