風薫る新緑の候、5月のバスティン研究会が行われました。
今回のバスティン研究会は前回、前々回に続き、根津栄子先生に『バスティン ピアノ ベーシックス』の指導法をご教授いただきました。会場にはなんと!藤原亜津子先生もいらっしゃいました!!
まず最初に、前回の講座でお話してくださった内容を丁寧にご説明いただいたのですが、いきなり栄子先生が何気なくおっしゃったことに驚いてしまいました。
栄子先生のお教室では、『バスティン ピアノ ベーシックスレベル1〜4(テクニック、ピアノ、パフォーマンス)』を終えた生徒さんは『バスティン ピアノ名曲集』に進むそうです。『バスティン ピアノ名曲集』は、バロック、古典、ロマン、近現代それぞれの時代の名曲が編纂されており、1冊で4つの時代の作品を学ぶことができる素晴らしい教材です。
そこで栄子先生は、生徒さんに毎回4つの時代から1曲ずつ宿題を出すのだそうです。このお話をお聞きした時、生徒さん達のモチベーションの高さと、それを指導する根津先生の凄さに感動してしまいました。
前回の内容をおさらいした後は、いよいよ『バスティン ピアノ ベーシックス』の指導法の講義です。
今回は《朝の集合ラッパ》からラストの《宇宙遊泳》まで、ノン・ストップでご教授いただきました。どの曲においても濃密な内容をお話いただけましたので、メモを取るのに必死でした。その中で特に印象に残った内容は
4種類の指のタッチ
①速くて深いタッチ
②ゆっくり深いタッチ
③速くて浅いタッチ
④ゆっくり浅いタッチ
4種類のペダル
・アクセント・ペダル(音と同時に踏むペダル)
・レガート・ペダル(音をつなげるペダル)
・余韻ペダル(曲の終わりで余韻を持たせるために踏むペダル)
・ビブラート・ペダル(ピアノを共鳴させるために細かくきざんで踏むペダル)
これらのテクニックを基礎の段階で生徒さん達に徹底させるということでした。
この様なテクニックがしっかり確立されているからこそ、美しい演奏ができるのだと改めて感心してしまいました。
最後に、栄子先生のレッスン風景を拝聴させていただき、レッスンのレベルの高さに唖然とし、もっとお聞きしたいと言うところで今回の研究会は幕を閉じました。
最初から最後まで驚きの連続で、目の覚める様な研究会でした。この様な指導法を惜しげもなく披露していただきました栄子先生に感謝しつつ、筆を擱きたいと思います。
根津栄子先生、本日もありがとうございました。
文責M.聖美