ピアノでオーケストラのような演奏がしたいと思っても、ピアノの音はピアノの音でしかなく、そこからオーボエやヴァイオリンの音は出てきません。しかし、そのような楽器の音の陰影や質感を、ピアノを弾くときのタッチの濃淡で相対的に表現していくことはできます。その意味で、ピアノの演奏は鉛筆デッサンとよく似ているのです。グレーの濃淡で絶妙な陰影を施された鉛筆デッサンが、見る人に白黒であることを忘れさせるように。
このレクチャーコンサートでは、ピアノというモノクロームな楽器で、色彩豊かなオーケストラをいかにデッサンするかを皆さんと一緒に考えます。それは、管弦楽的な発想で書かれたピアノ曲を弾くときに、作曲家の頭の中で鳴っていたであろう響きに迫る挑戦でもあるのです。
受講料等詳細は伊藤楽器ホームページ 「公開セミナー情報 」のこちらをご覧の上、イトウグランドピアノサロン北習志野(TEL:047-466-0115)までお申し込みください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。