6月30日(土)梅雨の合間の晴天に恵まれ、文京大塚春季地区ステップが開催されました。
今回は76組の方々が参加して下さり、それぞれに思いのこもった素敵な演奏を聴かせて下さいました。また、この会より新しい企画として、講評の時間にアドバイザーの先生方への質問コーナーを設けました。参加者の皆さんや保護者の方々に質問を募ったところ、日々の練習や演奏に関しての悩み事などたくさんの質問を頂きました。その中でも多かった質問をいくつか選ばせて頂き、アドバイザーの先生方へ質問致しました。
参加者の皆さんと先生方の生の声がそのまま会場で聞くことができ、とても有意義な時間となりましたのは言うまでもなく、アドバイザーの先生方の回答はどれも勉強になることばかりで感激致しました。ご協力を下さいました皆さま、突然の質問にも心温まる丁寧な回答を下さったアドバイザーの先生方、本当にありがとうございました。
その中から抜粋していくつかご紹介させて頂きます。今後の皆様の演奏活動でどうぞ参考になさって下さい。
質問 本番で緊張してしまいます。どうしたら緊張しなくなりますか。また、本番前にリラックスする過ごし方ってありますか?
《小久保先生》
*緊張してもこのラインよりも下にはいかないというところを決めて、そこまではできることは全てやりつくして練習する。
《森永先生》
*自分がどうするとどうなるのか分かるとよい → それによって準備が異なる
*本番までに3回のリハーサルをする。1回目は半年前。気合が入っているのでうまくいく。2回目は3ヶ月前。1回目の成功から気が緩み失敗する。3回目は1ヶ月前。1回目の成功と2回目の失敗が程よくミックスされる。その状態が自分の支えとなって本番に臨める。
*楽譜を何枚もコピーして色分けしたり、分析したりしながら地道に練習する。考えられるあらゆる準備をする。
《藤井先生》
*客席と会話するつもりで、相手の気持ち・相手の身になって演奏することが大切。基本的な姿勢として、いつも「聴いてもらう」というスタンスで練習もする。そうすると演奏も練習も自分本位なものではなくなり、新しい発見があったり、演奏が生きた音楽に変わる。
質問 ステージで弾く時、緊張して身体が硬くなってしまい、それに伴ってピアノの音もかたくなってしまいます。どうしたら硬くならずに弾けますか?
《小久保先生》
*緊張すると筋肉がかたまるので、それをほぐすために呼吸法をしている。
10数えながら息を吸い、10数えながら止め、10数えながら吐く。そうするとリラックスする。
《森永先生》
*音楽は天国の神様が私にくれて、自分を通ってピアノから出て行き、一番後ろの席に座っている自分の大切な人の耳に届く・・・このような循環が感じられるまでピアノの前に静かに座って心を整える。その気持ちを本番に持ってくる。
《藤井先生》
*自分がどう弾こうと誰も不幸にならない・・・自分の演奏がうまくいったら、自分を応援してくれる人は喜んでくれる。もしも失敗したら自分のライバルも喜ぶ。だから喜んでくれる人しかいないということになる。そう思うと自分の演奏で悲しむ人は誰もいなくて喜ぶ人ばかりだな、と思える。
→ 結果、ふっきれる。(藤井先生のご友人から聞いたお話をご紹介下さいました)
今後も文京SSステーションでは様々な企画を計画しております。
次回は10月13日の秋季ステップとなります。こちらでは以前ご紹介させて頂きましたが、文京SSステーションの独自の企画として「ブルグミュラー25の練習曲を室内オーケストラと共演しよう!」を新設致しました。また、文京アナリーゼステーションのご協力を得て、コンチェルト企画も開催致します。
これからピティナ文京地区がますます魅力的になります!!
どうぞよろしくお願い申し上げます。
文京SSステーション代表 杉本 純子