2013年10月 3日

筑豊飯塚ステップ開催レポート(2013.9.29)

2013年9月29日 ピティナピアノステップ筑豊飯塚でのこと
以前、作曲家の池辺晋一郎氏の講演で彼が話された一言が忘れられない。
「世の中には、なんて不公平なことがあるのだろうか」

池辺氏が、とある障碍者施設での、アウトサイダーアートの製作現場で出会った障碍者の方の才能を感じ、〈彼にはこんなに素晴らしい人間性や才能があるのに、そのことは世間では中々理解してもらえない〉という思いからの言葉であったように思う。 今回のステップでは私の生徒さんの内13名が出演した。67組の中のほんの一部であるが、生徒さんにとっても私にとっても、有意義なステップになった。
アドバイザーの先生の中に、ハンディを持つとされる生徒さんを指導されている白石照男先生がいらしてくださったこともあり、世間では知的障害者と呼ばれている重い障碍を持つ生徒の方々も出演させていただいた。言語によるコミュニケーションが不得手だったり、こだわりが強く問題行動ととられることを多く行うとされる世間では自閉症と診断されている生徒さん等だ。
このような場ではよく、「ステージを楽しんで下さい」など演奏者には望むのであるが、なかなか楽しむまでいかない場合が多いのではないかと思う。ところが、出演した障碍があるとされる彼等は充分楽しんでいたのではないかと思われるような気がしてならない。それがわかるのは、彼等は自分自身で演奏する音によって、次第に彼等自身が笑顔になっていくのである。それは練習と努力の末に勝ち取れた楽曲を、短い時間ではあるが、自身が主人公や主役となりえて音を音楽として響かせられるからではないかと思う。そして、その笑顔は音楽が大好きであるということや、音楽の持つ力の証明ではないかと思う。
音楽を通すと年齢も性別も障碍の有無も関係なく集えることや、そこに思いやりや優しさが溢れることを実証できたステップであった。
又、生徒さんの健常・障碍に関係なく一人一人のピアノ演奏の腕を上げさせていくことや音楽の質をアップさせることが指導者の責任であることも、今更ながらステップの度に痛感させられる。生徒さんの可能性を開かせることを止めてはいけない。 ピティナステップに不公平はない。努力や頑張りが、そのまま公平に認められるからだ。このステップを運営してくださる皆様に感謝申し上げるとともに、今回出演できた生徒さんたちが、又の機会に笑顔で出演できるように日々のレッスンを続けていきたいと思っています。

2013年9月30日 ピティナ指導者会員 田川支部所属 緒方惠美

出番を待つ参加者と審査風景
出番を待つ参加者と審査風景
継続表彰授賞式の模様
継続表彰授賞式の模様
第1ブロック継続表彰受賞者
第1ブロック継続表彰受賞者
第2ブロック継続表彰受賞者
第2ブロック継続表彰受賞者
福岡県立直方養護学校中等部1年生北原朋光さんステップ初出演
福岡県立直方養護学校中等部1年生北原朋光さんステップ初出演
無伴奏女声コーラス
無伴奏女声コーラス

2013年9月26日

筑豊飯塚ステップ開催します

ご挨拶

記録的な猛暑の夏が過ぎ、爽やかな季節、スポーツの秋! 
芸術の秋! 食欲の秋!? がやってまいりました。 
本日はピアノステップ筑豊飯塚地区に、ご参加・ご来場、
ありがとうございます。

 このピティナ・ピアノステップは参加者一人一人に、
アドバイザーの先生方より直筆のメッセージを頂くことが
できます。この日のために一生けん命練習された皆さまが、
のびのびと、自分らしく音楽表現ができますように。
また、このステージやアドバイザーの先生方のメッセージ
から、多くのことを感じ、学ばれますよう、スタッフ一同、
心から応援しております。

いいづかステーション 代表 江河美栄子 実施スタッフ一同

(当日のプログラムより)

⇒スケジュール・プログラムはこちら


過去の記事(月別)


HOME |  協会概要 |  入会案内 |  採用情報 |